夢想華のひとりごと

   夢を想い咲かせる華を言の葉にのせて綴ります。
   現在、過去、未来、時々の夢想華の心に生まれた「声」ひとりごと。
   日々眼に飛び込んでくる光景、ときに切なく、ときに ほのぼのと
   はっ!としたり、ほっ!としたり、ほろりとしたり。
   あなたの心に響き、届きますように。

   ☆私が今、こう在りたいとの願いのような言葉を見つけました☆

   神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、自分に
   変えられることは変える勇気と、そしてそのちがいが分かるだけの
   知恵をお与え下さい。        【マイケル・J・フォックス】

                       2004.08.28 Saturday
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秋景色
じめじめ むしむし 
熱携えた夏の風に
別れ告げ
爽やかな秋の風
届けてくれるあなたは
金木犀

そこかしこ
漂う甘き香り嗅ぎながら
皆より一足早く
お色直し始めたあなたは
ちょっぴりおませな
はなみずき

見慣れた光景
国道挟むポプラ並木
行き来する人々
ふと気づけば衣も
いつしか袖長くなり
もろ肌隠し

刻々と深まり往く
秋の気配
この肌 眼差しで感じ
去り往く夏に
この身の寂しき思い託し
時の流るる様を

そっと見送るわたし
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 04:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
彼岸のゆうげ
ゆうやけこやけで日が暮れる

歩く裏道そこかしこ
懐かしき一家団欒
ぬくもりの匂いが漂う

カレー
肉じゃが
焼き魚・・・

家族の帰りを待ちながら
晩餐会の準備は進む
指揮者はきっと
エプロン姿のお母さん
会場はキッチン
舞台となるまな板には
たくさんの伴奏者
野菜や肉や魚たち並んでる

トントン シャキシャキ
まな板の上に並ぶ伴奏者
指揮者の振り下ろす包丁

奏でられる今宵の宴目
さぁ最後のリハーサル
軽やかに流れるメロディー

そんな空想しなから
わたしはそっと瞼を閉じた

浮かんできた在りし日の
やさしき母の後ろ姿
まっ白な割烹着を纏い

そこにたって いた
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 14:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
ちいさな秋祭り
今年も訪れた鎮守様のお祭り
昔からちっとも変わらない
九月の第二土曜日、日曜日
ちいさな町の、ちいさな秋祭り

ん?少し変わったかなぁ
鎮守様の境内から聞こえてくる祭囃子
昔は、神楽殿の生演奏で時々調子っぱずれ
今は、カセットテープだから一本調子

準備完了、土曜日の昼下がり

集まってきた子供らのはしゃぐ声
様々な出店の呼び込みの声
タイムスリップしたかのように
幼き頃の記憶が溢れ還って来る

あの頃、たくさん並んでいた出店

乳飲み子抱きながら来ていた
金魚すくいのおばちゃん
元気かな
赤ちゃんも大きくなったでしょうね
頼まれてミルク飲ませてあげた事
きっと覚えていないよね

クルクル回り膨らむ綿菓子 
わたしも作りたいなって言ったら
作らせてくれた優しいお兄さん
元気かな
お嫁さん貰ったかな
赤ちゃん出来たかな

毎年決まってわたしの家の前では
色んな形の風船がたくさん
秋風に揺らされ ごっつんこ
祭り最後の夜のわたしのお楽しみ
膨らませてしまったタコ風船
宵っ張りして片付けを見てるわたしに
たくさん残していってくれたっけ

あの頃の優しかった出店の人たち
みんな元気かな
次から次と思い出は尽きない


今年の祭りも もう直ぐ終わる
と、いう日曜日の夕方
まるで祭りの締め括りのように
冷たい雨が降り出した
ひと粒ひと粒の雨粒は
人々の無病息災祈り
汚れた大地清めるかのように

  しとしと と・・・

わたしの祭りの想いでも秋雨とともに
大地に吸い込まれていった
来年の秋祭りも同じ事を思っているのかな
わたし

来る年も、来る年も忘れることなく・・・
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 03:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
わたしだけの秋いろ
独りになりたい
なんて強がってみせても
とうてい無理なこと
どこかで誰かの助けを無意識に
求めているわたしのこころが
ここに 居る

秋って
とても好きな季節
だけど だけどね
わたしのこころが
一番寂しくなるのも


いろんな秋を通り過ぎ
いろんな秋の色を見て
今日まで生きて着たけれど
どう見ても、なんど見ても
わたしの眼に浮かぶ秋は
寂しい色にしか 映らない

遠いあの日
わたしのこころを染まってしまった
秋の色
どんなに時が過ぎても
変わる事無く 消えることもない
愛しき色のまま

目蓋に焼き付けた
わたしだけの
秋の色

誰の眼にも見えない
わたしだけの
秋の色

うっすらと
黄ばんでしまったままの
秋の色

セピア・カラー
| 夢想華 | 夢想華の詩 | 15:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
小さい秋
つい今しがた
刈り取られたばかりの
夏の枝

やっとわたしの季節ね
と、ばかりに姿現した
秋の顔

まだまだ硬い蕾だけれど
今か今かと
か細い首に支えられ
ほころびの時を待っている

さっき見つけた小さい秋

ちっとも華々しくは無いけれど
楚々と咲く白き花
わたしは
そんなあなたが大好きよ

『早やく咲きたいなぁ』
と、
呟くあなたの声
わたしには聞こえたよ

そんなあなたの名前も
わたしは知ってるよ
秋を告げるに相応しい名前
秋明菊

今、直ぐにも会いたい
心待ちにしてるわたしの前に
一日も早く
秋と共にほころび笑っておくれ

そして、
ぼろぼろに疲れたわたしのこころ
そっと、
癒やしに来ておくれ

爽やかな秋空の下
楚々と咲く白き花

秋明菊よ
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 04:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
わたしだけですか
何故、
心偽らず話せる人に
廻り合えないのかしら

本心で語り合っていると思っても
それは一瞬のこと
わたしだけの思い込み
幾度と無くそんな場面はあった
でも、必ず解かりあえる人はいると・・・

いろんなことが沢山あったけど
まだまだ甘いかしらね
わたしの生涯
こんな思いや気持ち
変わることはないのでしょうね

わたしだけ
と、思っているのは

わたしだけですか
| 夢想華 | 夢想華の心 | 04:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
その記憶は突然に・・・
おんぶに抱っこ
そして、肩車

わたしの脳裏には、
どれひとつとして
記されてはいない

少女のころ
養母は逝った

その後(のち)
わたしは叔母に
色褪せた一枚の
写真を見せられた

その絵の中には
見知らぬ女に抱かれた
無表情な幼いころの
わたし写っていた

わたしは叔母に尋ねた

  『このおばさんだぁれ?』

叔母は事も無げに

  『おまえの母さんだよ。』

と、だけ応えた。

わたしは心の中で呟いていた

  『わたしのかあさんは、かあさんは
   死んだかあさんだけだよ。。。
   こんな人知らないよ。。。』

と・・・

わたしの知ってる
死んだ母さんは、
とても優しかった
でも、とても病弱だった
だからわたしには
抱っこされた記憶も
残って無いのだろう


何げなくぼぉ〜と
眼下の歩道に眼が向いていた

あっ!危ない
幼女が転んだ
半べそかいて父親に縋った
お父さんは娘を抱き上げ
ひょいっと肩車
今泣いたカラスは笑った

そんな仲睦まじい
親子連れを目の当たりにし
忘れかけていた
還らざる遠い記憶が
ふっと、思い返された

わたしの中で
褪せかけた記憶
その記憶が一瞬
ほんの一瞬だけ顕れた

土曜の夕暮れ
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 03:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
窓の外は雨
眼下に映る歩道
行き交う多彩な 傘
ふたつとして同じ柄は無い
けれど、ビニール傘は似ている

私はビニール傘は嫌いだ
どれも個性が無さ過ぎる

突然の雨
選ばれる事無く
間に合わせで買われ
晴れたら簡単に
置き去り 捨てられる

そんなのは嫌だ
もしも私が傘だったなら
と、思ったら
無性に
腹立たしくなってしまった

だって私は誰にでも都合の良い
人間なんかじゃない

選んでくれた人の
お気に入りの一本の傘となって
いつまでも
その人の手のぬくもりを感じ
握られて いたいから
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 14:51 | comments(1) | trackbacks(0) |
夏解
あっと言う間に八月が終わる
晴れ渡る大空の下
「まだわたしの季節よ」
と、喋っているのは
風に揺れる木の葉に姿をかりた
夏の名残

心なしか高くなってきた空
ふわり ふんわり
優雅に浮遊する雲たち

 とても気持ち良さそうね

去り行く夏 惜しやとばかりに
ミィ〜ン ミン
どこか寂しげ蝉時雨

 地上での短き命の叫びなのね

秋の到来を告げはじめた夜風
時折ひんやり
ノースリーブの肩を撫でてゆく

 
繰り返す四季の移ろい
いつに無く流れゆく時が速く感じられる
速度が変わるはずなど無いのに

 それって わたしだけ

チンチロ チンチロ チンチロリン
都会では耳にする事も
少なくなってしまった虫のコーラス
秋のうた
ふっと口ずさみながら夜空仰ぎ
初秋の香りに浸りつつ

解かれゆく夏に別れ告げ・・・
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 14:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
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