夢想華のひとりごと

   夢を想い咲かせる華を言の葉にのせて綴ります。
   現在、過去、未来、時々の夢想華の心に生まれた「声」ひとりごと。
   日々眼に飛び込んでくる光景、ときに切なく、ときに ほのぼのと
   はっ!としたり、ほっ!としたり、ほろりとしたり。
   あなたの心に響き、届きますように。

   ☆私が今、こう在りたいとの願いのような言葉を見つけました☆

   神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、自分に
   変えられることは変える勇気と、そしてそのちがいが分かるだけの
   知恵をお与え下さい。        【マイケル・J・フォックス】

                       2004.08.28 Saturday
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ひとことが言えなくて



言いたいこと
ひとつも言えなかった
いつもそう
愛を失って後悔する

昼下がり
一杯の珈琲で寛ぐ
わたしの直ぐ横で
言い争っている男と女

なんて羨ましい光景
言い合えるって事は
或意味、信頼関係が
無ければ成り立たない

ん?ちょっと違うかな
まぁ細かい事はいい

互いに思った事を
ぶつけ合い
クリアー出来れば
互いの信頼も深まる

解決出来なければ
別れと言う結末が
待っているのかも
知れない

何れにせよ
本音で喧嘩出来るって
わたしの眼には
羨ましき光景なのだ

恋愛に限らず
わたしに生きかた総て

後悔先に経たずの
言葉の如くわたしは
心をぶつけ喧嘩出来る
相手に巡り逢えなかった

いいえ違う
逢えなかったのでは無い
本当は出逢っていたのに
別れに繋がると思い込み

何でもないような
たったひとことを
聞けなかったわたしが
臆病者だっただけの事

ほんの些細なひとこと
あなたに向かって
口に出して
言えなかっただけ

過去った時間は帰らない・・・

| 夢想華 | 夢想華の心 | 04:17 | comments(0) | - |
雨あがり
ひと雨
ひと雨ごとに
聞こえる春の
足音近くなり

雨上がり
清々しい空の下
まだ乾かぬ路面
そこかしこには水鏡
逆さに映り浮ぶ
真っ青な空
芽吹きの時待つ
落葉樹の小枝

引きこもりにさよならして
一歩外の世界へ
踏み出したわたし
ちょっぴり冷たい風
頬に有卦(うけ)
気の向くままに
ペダル踏む足
東へ西へ

いつのまにか
大地はすっかり
春色に染まり
花の宴は始まっていた

か弱く愛らしき梅
ほのかに香り
十字星束ねた沈丁花
甘く心和ませ
俯き咲く白水仙
楚楚たる姿のいじらしさ
ひととき癒やされた
雨上がり昼下がり

家路に向かう自転車
籠には前も見えないほど
たくさんの花積んで
「花は、いらんかぇ〜」
と、花売り娘のように
こころで呟いて
行き交う人に振り向かれ
陰りかけた夕陽背に寒さも忘れ

花たちから授かった
温もり醒めぬまに
と、家路に向かい
急ぎ踏むペダル

こころと供に軽やかに
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 16:20 | comments(0) | - |
優しき雨音
眠れず迎えてしまった
夜明け前
聞こえてくるのは
しとしととそぼ降る雨音

静かに 静かに
ひと粒 ひと粒
ぽた ぽたと地上に
吸い込まれてゆく

冬薔薇の棘に巻かれ
身体についてしまった
無数の小さな傷を
癒してくれているのだろうか

無意識に耳を澄まし
聞き入るわたし
針の穴のような傷
埋めるように沁みこむ

もう何も考えずに
ゆっくりとお休み
と、子守唄のように
眠れり与えてくれる雨音

魔法の媚薬のように・・・
| 夢想華 | 夢想華の詩 | 05:56 | comments(2) | - |
春の嵐と花
季節外れの
狂った陽気に踊らされ
咲いてしまった花たち

今日の嵐は
さぞや辛かろう
あなたたちには何の
罪も無いのに

罪を背負うべきは
奢りきった
愚かな人間たち

私利私欲の魂(かたまり)
その手に因(よ)って
狂わされた地球の怒りが
齎したことなのに

何の罪も無く
自然界に生きる
花々が泣いている
散らされまいと
その小さな命を
必死に枝にしがみつき
耐える姿の愛おしさ
ただ、ただ見守ることしか
出来ないわたし

ごめんね・・・
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 15:25 | comments(0) | - |
春の嵐と私

まるで私の泪
露わすかのように
激しく降り注ぐ


蟠(わだかま)った私の心
吹き飛ばすかのように
暴れまくっている

春の嵐よ
どうか私の途惑いを
そして邪心を
吹き飛ばしておくれ

おまえと一緒に
私の病んだ心
遠くへ遠くへ
連れ去っておくれ

春の嵐よ
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 15:24 | comments(0) | - |
それでも笑顔で
ひとりの男の孤独死・・・
姿を見せなくなって十日が過ぎた。
一週間として顔を見ない日は無かった。
胸騒ぎとともに気にはなっていた。
混沌と更に一週間が過ぎ二月七日午前零時
私が頼んだ彼の友人に縁って発見された。
検死の結果、死後推定一週間とのこと。
何故、胸騒ぎを感じていたときにと。。。
過ぎたことを悔やんでも取り返しはつかない。
そんなことは解かってる解かってはいても。

訃報を知り駆けつけた人達。
私は聞かれるがままに経緯を話した。
誰もわたしを責めたりはしない。
ただ、自分の薄情さが許せなかった。


雑談の中で事も無げにさらっと
「大丈夫」って聞かれた
「大丈夫よ」って応えるしかない

ちっとも大丈夫なんかじゃない

でも、
さらっと聞かれたら
大丈夫じゃないなんて言えない

聞かないでって叫びたい衝動をぐっと堪える

そんな中ただ独りわたしの眼を見据え
「その顔は大丈夫って顔じゃないでしょ。
辛いときは我慢しないで素直にそう言えば良い。
皆知ってるよ大丈夫で居られ無いことくらい。」
と、言われてしまった

堪えていた涙が一気に噴き出した

本当は大丈夫なんかじゃない
それでも笑顔で
居なければならない
生きて往くために
何故ならそれがわたしの仕事

なのだから・・・
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 15:21 | comments(0) | - |
「命儚く」 短歌



満月の 輝き見つめ さよならと 楚楚と微笑み 散る侘助(わびすけ)よ

侘助の ぽつり散るさま 忍びなく 連れて帰りし 覆水に浮かべ


| 夢想華 | 俳句 短歌 川柳 | 14:32 | comments(1) | - |
早春譜



もぉいいかぁい
もぉいいよぉ

満面の笑み浮かべ
一足お先に
と、ばかりに
ほのかな春の薫
辺り一面撒き散らし
鶯誘(いざな)い
手招き咲くは
純白の梅の花

もぉいいかぁい
まぁだだよぉ

硬い蕾み緩(ゆる)ませつ
次に薫るはわたしの番ね
と、ばかりに
空に浮かんだ
目映い梅の花(か)見上げ
順番待っているのは
枝先いっぱいに
ブーケ抱えた沈丁花

もぉいいかぁい

まぁだだよぉ
| 夢想華 | 絵のない絵日記 | 13:36 | comments(0) | - |
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